学びクリエイトミーティングVol.11
- KOSH
- 8月31日
- 読了時間: 2分
2025年08月21日(日)18:00~19:30

学びクリエイトミーティングVol.11では急性期医療、災害医療-看護、多職種連携、災害時の在宅医療支援、品川モデルの実際など、様々な場所で活躍する医師と看護師さんから活動や想いについて、普段なかなか聞くことのできないリアルな話題をお伺いしました。
おひとり目は,京都新町病院の看護師,清水 克彦さんです。
清水さんからはご自身の看護経験とDMAT(Disaster Medical Assistance Team:災害派遣医療チーム)の活動経験についてお話しいただきました。
阪神淡路大震災や東日本大震災での経験から、災害時は誰もが経験不足であり,医療は平常時以上の看護はできないということが語られました。また,災害現場では,想い描いているような,理想的な医療提供ができることは希であり,無力感も味わった経験についてもお話し頂けました。
清水さんのお話のあと、学生のための災害看護訓練の重要性についても議論しました。清水さんからは座学での基本概念の学習と実際の経験の共有の両方が必要であることも述べられました。

- Graphic Recording - by Akemi TAKAHASHI
おふたり目は,新型コロナウイルス感染拡大時にオンラインを利用した遠隔医療の先駆けとなった「品川モデル」の生みの親,医師の三浦和裕さんです。.
三浦先生が用意したテーマは.
自己紹介,災害と睡眠,災害時の行動
の3つでした.参加者の皆さんにアンケートを取ったところ,災害と睡眠のお話しが聞きたいという意見が多かったので,今回は災害時の睡眠についてお話しいただきました.
三浦先生のお話しは,震災後に正常な反応として不眠になるのが一般的であることから始まりました.不眠の状態は,4週間程度で自然回復が期待されますが,4週間を越えてくると,うつ病やPTSDに陥っている可能性があることを説明されまた。
不眠というと,睡眠薬の服用が頭に浮かびます.睡眠薬の服用については,普段から服用されている方は良いのですが,被災地では薬の流通も困難になることが予想されるため,きん禁断症状や副反応のリスクを考慮すると,自己判断で服用しない方がよいことも述べられました.
お話しの後のディスカッションでは,登録されていない要支援者や,いわゆる鍵っ子と呼ばれる子どもたちへの対応についてもまだまだ課題があることが紹介されました。

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